お宅訪問ツアー 丘の上にある”古くて新しい”理想の住まい/西宮市 河原邸
2017年 10月 06日
ご自宅インテリア訪問
~住まう人のこだわり、
息遣いが感じられる家~
Inspiring home tour
山本智子自身が住まう人に興味を持ち、
そしてこだわりを持った家に訪問するという主旨。
それに賛同いただいた方々のご自宅を撮影し、
許可をいただき本ブログに掲載することになりました。
そんな住まう人の息遣いが感じられる家をレポートします。
丘の上にある”古くて新しい”理想の住まい
兵庫県西宮市 河原邸 です。
ご夫婦2人、お子様3人 の家族構成です。
この日は奥様と産まれて数か月の赤ちゃんが迎えてくださいました。
河原さまも「いろんなスタイルが好きなのでそれを
ミックスできるようにインテリアを考えた」とおっしゃっていました。
玄関から入って左側に位置するのがこちらの
ダイニング。
ここに入ってまず目に入るのが
天井にある ”梁(はり)” です。
こちらのご自宅には
古民家の梁のような雰囲気を出すために
新しい木材をヴィンテージ加工して造った梁と
本物の古材をつかった梁 どちらも混ぜてインテリアとして
取りつけているそうです。
これは面白いなあと思いました。
天井など、肉眼から遠い位置にあるものだと
新しいものをヴィンテージ加工する手は
賢いワザだと思います。
次に注目したのが壁です。
こちらのご自宅の壁はすべて 漆喰 だそうです。
漆喰壁はわたしも以前から注目している素材。
夏は湿気を吸ってくれ、必要な時(秋冬)になると
その湿気を出してくれる、
という魔法のような? 調湿作用 があります。
空気の質が全く違う、とよく聞きます。
今では業者に頼まずともご自身でDIYできる
漆喰の塗料も販売されているほどです。
健康志向の今、この漆喰の壁はこれからもどんどん広がると確信しています。
一度実感するとやめられない壁材です。
無造作に塗るには素人でもできますが、これを
フラットに美しく塗るには、職人の技がかなり必要になってきます。
このような技術は1日にして習得できるものではありません。
様々な住宅や建築に関する職人の技術継承が危ぶまれている今、
職人不足がかなりの死活問題になってきています。
モルタル材のキッチンカウンター
まるで家具の一部のよう。
陶芸家として活躍される奥様の作品も
このカウンターの下にさりげなく並べられています。
プライベートな趣味や嗜好が
インテリアにも生かされていると
なんだかほっとあたたかい気持ちになりますよね。
すべての家にはストーリーがあり
家族のストーリーがあり
また自分だけのストーリーもある。
そんな背景をインテリアにも生かすと
家はみるみるうちに
生き生きしていきます。
壁の一部はタイルと漆喰をまぜて塗られています。
漆喰オンリーの壁とはまた違った表情があります。
こういう壁には洋家具がお似合いですね。
「この壁も職人泣かせだったのよ 笑」 と奥様。
2階の吹き抜けから見た1階。
その中にアンテイークや木目の美しい家具が
配置されています。
洋室には薪ストーブを設置。
石化燃料を使わないエコな暖房器具として注目されています。
ご自宅インテリア訪問
~住まう人のこだわり、息遣いが感じられる家~
Inspiring home tour
モデルルームではない家族やその人の息遣いが感じられる家って
歴史がある、ライブ感がある、生きてる、空気があるんです。
だからこそ私は”住まう人の家”を訪問したいと思います。
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by nointeriornolife
| 2017-10-06 12:19
| Home tour/ご自宅インテリア訪問